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年700冊も夢じゃない?!/遅読家のための読書術【書評】

 

 僕は趣味を読書としていますが、とてつもなく本を読むスピードが遅いです。。。

 

 1~2週間に1冊読めればいいほうで、先月は1冊しか読むことが出来ませんでした。

(そのペースで趣味というのは自分でもどうかと思いますが・・・)

 

 そんな遅読の人にピッタリな本を見つけたので紹介します!

 

 

 

遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣
 

 

 

 作者の印南敦史さんは書評家として「ライフハッカー」などのサイトに、月60冊以上の本のレビューを書いています。年間で考えるとなんと700冊以上!!そう考えると相当な速さで読書をしていますね。すごいです。しかしそんな印南さんもかなりの「遅読家」だそうです。

 

 「遅読家」が年700冊も読めるようになったきっかけは、「ライフハッカー」の書評記事担当になったこと。一日一記事を書かないといけない、速く本を読まないといけないという状況に。そこで本を読む行為についての発想を転換させたそうです。そこで思いついたのが、速読をするのではなく「正しい流し読み」をすることです。この本では印南さんが実践している正しい流し読みを知ることができました。

 

 

 

「速く読める本」を中心に選ぶ

  まず速く読むことで重要なこと、それは「どんな本を選ぶか」です。本は3種類に分けられ、①そもそも読まなくていい本 ➁速く読む必要がない本 ③速く読める本 に分けられます。この③速く読める本を中心に本を選ぶようにしましょう。

 

 ちなみに”①そもそも読まなくていい本”は、その本に価値がないということではなく「自分にとって必要がない本」の事を指します。自分に向かないと思った本は選ばないようにします。

 

 ”②速く読む必要がない本”は2種類あり、小説、エッセイ、漫画などの「ストーリーがあるもの」、そして「自分がゆっくり読みたい本」です。それ以外が③に含まれます。

 

 

 

一冊から「1%」に出会う

  一冊全部覚えよう!と意気込んでよんでいませんか?僕もこの考えで読んでいます。ただじっくり熟読して覚えてようとしても人間は忘れてしまう生き物です。また、作者はこうもいっています。

 

(非常に残念なことに)熟読して覚えた”つもり”になっていることの多くの時間の経過とともに(しかもごくごく短時間のうちに)記憶から消え去っていきます。結局のところ、「すべてを頭に叩き込むことを前提とした読書」ほどムダなものはないのです。(P.33)

 

 心にグサッと刺さりますね。今までの熟読は無駄だったのですね・・・。では、どうすれば速く記憶できる読書が出来るのか?それは、「100%を写しとる」ことではなく、価値を感じられるような「1%に出会う」読書をすればいいのです。

 

 1冊の本を1週間かけて熟読しても1カ月後に「1%」しか残らないとして、同じ1週間で10冊素早く読んで1カ月後「10%」を得る、どちらのほうが良い読書だと思いますか?後者のほうが良いと思いませんか?たくさんの本から「小さなかけら」を集めて、「大きなカタマリ」を作っていくことこそ、遅読家の人にかけている発想なのです。

 

 そのためにも熟読の概念を捨てて、すばやく読もうとする気持ちを持つことが大切だと感じました。

 

 

速く読むためのステップ

  1. 「はじめに・目次」をよく読む
  2. 最初と最後の5行だけ読む
  3. キーワードを決めて読む
  4. 2つ以上の読書リズムで読む 

 この4つのステップで速く本を読むことが出来ます。

 

 特にステップ1で読書スピードは9割決まります。「はじめに」はその本の要約が書かれている「導入部分」。ここでこの本は自分にとって必要なものなのか、なにを目指して進んでいく本なのかが分かります。「目次」では、本の構造を判断する地図的な役割、そしてその本の流れを判断することが出来ます。

 

 また、4の「2つ以上の読書リズムで読む」というのは、単調な読書リズムにしないためです。ひとつのリズムで読んでいることにより、決して読書スピードは遅くないのに、自分は遅読だと思っている人がいるからだそうです。基本のスピードよりも速いスピードで読んだりして緩急をつけることによってダラダラとした流し読みも避けることが出来ます

 

 

まとめ

 「思い込み」で自分の読書スピードを下げてしまっていたんだなぁ~、もう少し早くこの本を知っていたかったぁ~が読んだ感想です。この本を熟読の呪縛から解放された気がします。あとは、読んだことを実践するのみです!目指すぞ!年700冊!!